手放す日記

モノもコトもヒトも手放していく。カラダと五感を磨く。

知っててもできないことがある

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10月4日。在宅で片付けしながら10個手放した。680個。修理に出した椅子が帰ってきた。小さな変化に合わせて整えていて、いろいろ移動。移動して、同居人に不満を言われたり。まあ、そんなもんですよね。

手放しスイッチが、入りそうで入らない。一種の愛着障害だと思う。いや、そんな言葉を知っていただけだけれど。手放すって、ぽわっとした丸太の中から自分を削り出すような作業だと思う。何も考えなくてもできるし、考えすぎると動けない。

迷いなく好きなものもある。手に入れたときも本当に嬉しくて、いつまでも手放さない。飽きない。修理に出した椅子を見ればよくわかる。何度でも修理に出し、他の椅子がほしいなんて思わない。デザイナーズだけれど、買ったときはそれが有名な椅子だと走らなかった。他にもちょっと他のがいいなと思って買っても新しいほうが飽きてしまう、そうやってボロボロなのにもう半世紀付き合っているものもある。

本当は、そういうものだけでいいと知っている。でも、なかなかストイックにはなれないね。ある日ヤケになってどーんと手放さない限り、ずっとこんな逡巡の中にいるような気がする。