どうしてこんなに長い間モノを手放したり余白のことを考えたりしているかと思い返せば、やはり、「小さく生きたい」ということに尽きる。人生を楽しみゆたかに過ごすのに、あまり物はいらない。楽しんだのちに、自分が立ち去るときにすっきりとしまえたらいいと思う。あらゆるしがらみにからめとられながら、自由を夢見ているのかもしれない。
なにより、ゴミを減らしたい。むさぼるような暮らしはしたくない。つましく暮らして、死んだあとほとんど何も残らなかったらそれが一番うれしい。モノは少なく、行動は自由に。そして、周りへの負荷は最小限に。それが目指すところ。