334 名刺
名刺は会社支給以外の場合、たいていすごく考えて作られている。わたし自身もずいぶん考え、改訂しながら今の名刺を作っている。
でも、本当に必要なのは表面の情報。
紙もの好きなわたしとしては、工夫のある名刺は手放しにくいのだが、しまいこんでしばらくして、全く参照しないのならそれはいらない。
一応データ化すると、そちらしか使わないのだから、本当だったら不要なのだろう。
選ばれた紙、文字、箔押しだったりエングレーヴィングだったり、エンボスだったり二つ折りだったり、さまざまな工夫はそこには無くなってしまうけれど。
後ろ髪を引かれつつ、結構な時間しまってあった名刺を手放す。いつか、名刺交換の習慣はなくなるんだろうな。