手放す日記

モノもコトもヒトも手放していく。カラダと五感を磨く。

365日のシンプルライフ

今週のお題は「映画の夏」。わたしのこの夏のテーマは、「手放しにくいものも手放していく」こと。「365日のシンプルライフ」は0から物との付き合い方を見つめるフィンランドの映画だ。所有物に振り回されるのではなく、人生の主役になるための映画。

 

この映画もまた、主人公のペトリが失恋を機に、モノが多すぎて人生が複雑すぎて、何もかも嫌になってしまうところから始まる。

自分の持っているものの中で、本当に必要なものは何だろう。実験は過激にも、真冬のフィンランドで、下着一枚さえ着ない、素っ裸の夜から始まる。全てを倉庫に預け、1日にたったひとつ必要なものを持ち帰る。1年間続け、その間買い物はしない。生きていくための最低限から、快適を求めるもの、人との付き合いが広がるにつれて楽しむためのものが増え、欲しいものが増えていく。ほとんどバカバカしくさえ見えるけれど、大マジメ。

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「最初の100個は生きるために必要なもの」、そうペトリは言った。

この映画を見てから、0からのリストを作り始めた。ピックアップしていくと、わりとすぐに100個が決まってしまう。それではわたしの暮らしのニーズは満たされない。本当にそれはニーズなのだろうか。自分が快適な暮らしをするための最低限を見極めるにはまだまだ時間がかかるだろうが、この夏、わたしは毎日自分が「ここは減らせない」と思っていたものを見直す時間を持とうと思う。少しずつ、本棚の本が減り始めたところ。気負わず、ヤワラカアタマで向かおうと思う。